無料おはぎの罪の夢

love-neniye

大勢の人が集まる何かのイベントにO君と来ている。O君とはサッカー同好会で一緒だったり、中学校で同じクラスになったりしたことはあるけれど二人だけで遊んだり、会ったりしたことはあまりない。

イベント会場にはお祭りに出ているような露店に混じって、ポップコーンを販売するキッチンカーもあった。そのキッチンカーでバンダナをしたKさんが働いているのが見えた。

Kさんは中学校の吹奏楽部で一緒だったことがある女性だ。よく話したりすることはあまりなかったが、住んでいた地域はわりと近くなので、まったく関わらなかったというわけでもない、という感じの距離感だ。高校生の頃、地元のコンビニでアルバイトをしているのを見かけたことがあったりもした。

キッチンカーは盛況らしく、たくさんの人がポップコーンの入った紙ケースを持っていた。ポップコーンの紙ケースは黄色と白の縦縞模様があって、店名などは書いていない。フライドポテトなどのホットスナック類が入っていても違和感のないような汎用の容器といった感じで、おそらく量産されているものだろう。

ただみんながポップコーンを食べているかというとそうではなかった。会場では来訪者におはぎ(これがいわゆる普通のおはぎだったかどうか確信が持てないが、餅とあんこが合わさった和菓子であったことは確かだと思う)が無料で配られていて、ポップコーンを買った人達の多くは、その和菓子を紙ケースに入れていた。

自分もその例に漏れず、ポップコーンよりも先におはぎを食べていた。よほどお腹が空いている人ならともかく、おはぎを数個食べた後でポップコーンを食べ切るのはなかなか難しい。年齢によってはなおさらだ。他の人たちも同じようにポップコーンを全部食べ切れなかったようで、会場には余ったポップコーンの紙ケースが大量に散乱していた。なぜかほとんどのポップコーンは粉々になっている。

キッチンカーでポップコーンを販売していたKさんに、この状況について尋ねてみた。これらのゴミを全部回収するのかどうか、と。

Kさんは少しふてくされたような様子で、回収はしないと答えた。確かにお祭りで売った食べ物のゴミ処理までする必要性はないだろう。むしろ無料配布されていたおはぎのせいともいえる。もしかするとKさんはおはぎを配っている運営に対して相当不満があったのかもしれない。決してKさんが悪いわけではないが、何かすっきりしないものが残った。


近くの学校でオープンキャンパスが開催されているということで行ってみる。学校のジャンルとしては商業高校というカテゴリになるのだろうか、露店や移動販売の全般について学ぶことに特化した学校だという。商業高校についてあまり詳しくはないが、珍しい気がした。校舎の中は地下に広がっていて、教室も横ではなく上下方向に広がったつくりになっている。まるで蟻の巣のようだ。

教室の出入り口近くに、三本足の木製の椅子に座っている少年がいた。商業高校の生徒にしては幼いようにも見える。さっき来たばかりなのにオープンキャンパスの終了時刻を告げるアナウンスがあり、正規の生徒以外はすぐに校舎から出ないと閉じこめられてしまうという。

少年が座っていた椅子がゆらゆらと揺れ始めたので、倒れないように支えた。


起床。

出てくる人物の距離感が程よい遠さだからか、咀嚼するほどいろいろ考えさせられるような内容だった気がする。やはり早起きをすると夢の内容を忘れにくい。「早起きは三文の徳」とはよく言ったもので、何かしらの利益はあったように感じる。