田舎町への旅行の夢

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山に囲まれた、ひっそりとした田舎町。見慣れないこの場所に一人きりで来ているが、夏休みの旅行、あるいは(知らない田舎へ)帰省しているとも取れるような雰囲気があった。もうすぐ帰りの電車が来る時間で、最寄りの駅に向かっているところだ。

サファリハットをこの旅行にも持ってきていて、今も被って歩いていると思っていたが、なくなっていることに気付く。しかし今から探しに戻れば、帰りの電車に間に合わなくなる可能性が高い。

サファリハットを買ったのは紫外線対策のためなので、そこまで愛着のある帽子というわけでもない。量産品だから必要になったらまた買えばよいと思い、戻ってまで探すことにはしないと決めた。

駅に向かう道には、石でできたような長めの昇り階段があった。駅までの距離はそこまでに遠くないはずだが、こういう高低差があると思ったよりも長く感じる。

最上段まで到達しそうになったとき、ズボンの左の前ポケットに入れておいたPHSが振動した。「昔の街並みとすっかり変わってるね」そんな内容のメールが配偶者から届いていた。

どうやらグーグルマップ的なものでこの町の近況を見たらしい。小学校全体で数十人しかいないような山奥に暮らしていた、と配偶者が言っていたのを聞いたことがある。配偶者が暮らしていたのはこの町なのかもしれない。

階段の後、駅まで平らな道が続いていた。駅前のロータリー近くにチンピラ集団がたむろしている。彼らは本物のチンピラ集団ではなく、何かの撮影のリハーサルをしているようだ。

撮影のロケ地として売り出すことで町興しをする事例がある、ということを聞いたことがある。おそらくこの町もその一つなのだろう、と思う。リハーサルなのだからとそのまままっすぐ進んでもいいとも思ったけれど、彼らの邪魔にならないように狭い道のほうに進んだ。


起床。

間接的に配偶者のルーツを巡る旅のような夢の内容になっていた。昨日も配偶者の知らなかった一面を知る夢だったので、無意識で何かが連綿と続いているのか。そういう意識を持つと明日も何か配偶者に関連する内容になってしまうんじゃないかと心配してしまう。