牢獄と満月と駅前の夢
love-neniye
レンガ造りの壁と鉄格子に囲まれた狭い部屋——おそらくは牢獄の中にいる。かなり早いペースで、足下の水かさが増えていく。自分の体が完全に水に浸かるくらいになってから、鉄格子の一部が切断されていることに気付く。
切断されている箇所はちょうど大人一人が通れるくらいだったので、泳いで牢獄から出る。
なんとなく明るいほうへ向かっていくと、宮殿の広間のような場所に出た。エッシャーが描く建物にありそうな雰囲気だと思う。
柱と柱のすき間からは外が見える。宮殿の周りには荒野が広がっているようだ。満月のせいか、地面と植物が青白く光で照らされている。
場面は変わり、自宅最寄り駅のロータリー前でパン屋から駅舎を眺める位置に立っている。場所は違うものの、時間帯はさっきの宮殿と同じ深夜のように思える。駅前の建物には繁華街のネオンのような電飾が輝いていて、ロータリーには車が渋滞しているが、人通りが全くない。ピンクと黄色の蛍光色がまぶしい。
いつもはこんな雰囲気の駅前ではないのに一体どうしてしまったんだろう、と思う。
起床。
うたた寝というか、ちゃんと眠ろうと思っていなかったのにうっかり寝てしまっていて、そのときに見た夢。普通に朝に起きたときに見る夢とちょっと違って、映像がとても鮮明だったのが印象に残っている。満月の光や電飾がとくにそう感じた。目を閉じたときに、まぶたの裏側に鮮明な映像が映っている感じがしばらく続いていたのが不思議だった。
この後はよく眠れて、起きたときに夢を見た感じはなかった。