夕暮れの鉄塔の夢
love-neniye
現在は閉店して存在していない、昔よく行っていた某デパートの1階のフロアで、これからの冒険に備えている。デパートでは「ハートフルフェア」が開催されていて、あちこちに赤やピンクのハートが飾り付けられていた。
デパートを出て南東の方向に進むと、鉄塔がたくさん立ち並ぶエリアに着いた。
なだらかな山のように起伏した場所がいくつもあり、その盛り上がりの頂点に合わせるように鉄塔が立っている。鉄塔は登りやすい構造になっていて、梯子のように足をかけて簡単に上がることができる。
時刻は夕暮れ頃だったのうで、鉄塔からは薄紫色の空が見渡せる。
次第に薄暗くなっていくと思っていたら、突然辺りが真っ暗になった。どうやら停電があったらしい(通常、停電と空の色はリンクしていないものだが、このときは不自然には思わなかった)。
気がつくと辺りは明るくなっていたが、小学校にあった図工室のような場所にいた。タイル状になっている床に使われている木とタイルの隙間の感じがとても小学校の図工室っぽい。手前には工作用の、電動ノコギリが使える机がある。
小学生の頃、この装置で木の板を切断し、ジグソーパズルを作った記憶がある。
何気なくスイッチを入れ動かしてみる。すると部屋の天井近くの壁にある黄色いランプが光り始めた。救急車やパトカーのサイレンと同じように、内部で何かが回りながら光っている。振り返ると、異常を察知した警備員が部屋の入り口にやってきていた。
起床。
行ったことのない場所なのに、知っている場所を思い起こさせる場所が夢の中に出てくることがある。
冒頭に出てきたデパートや図工室といった場所は記憶にある場所がそのまま出てきたケースなのでそれには該当はしない。一方、鉄塔がたくさんあるエリアに着いたときには、母方の実家にあった物置きの裏が想起された。記憶の限りでは鉄塔とはまったく関連がない場所のはずだけど、あたかもその場所にいるような雰囲気を感じるというか。
そういえば記憶術では馴染みのある場所と関連させて覚える「場所法」というテクニックがあるというのを本で読んだことがある。
それと具体的にどういう関係があるのかはよくわからないが、空間的な記憶というのは人間にとって何か特別なものがあるのかもしれないとは思った。