洞窟の水晶の夢

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屋外で鬼ごっこをしている。

ただし、普通の鬼ごっこと比べて少し変わっているルールがある。それは各プレーヤーが歩数の偶奇によって白か黒の2種類の状態を持つというものだ。

また、「鬼は少しの間だけ時間を止められる」という、鬼にとってかなり有利なルールが追加されているものの、プレーヤーの歩数の偶奇が鬼と一致していれば、鬼からは見えなくなる(触れられることもない)というルールもある。

だからこの鬼ごっこにおいては、なるべく鬼と歩調を合わせながら逃げる、というのが定石だが、そう簡単にできるものでもない。

鬼でないプレイヤーには「体が触れ合っている者同士の歩数は足し合わせられる」というルールもある。たとえば鬼の歩数が奇数のとき、歩数が奇数のプレイヤーAが、歩数が偶数のプレイヤーBに触れることによって、Bの歩数が奇数となって鬼から守られる。Aに直接のメリットはないが、Bに協力することによって恩を売ることもできる、というような感じだ。

ただし、このルールは鬼と自分と相手の歩数を正確に把握していないと有効に活用することはできない。事実、このルールを完全に理解していないプレイヤーに触れられてしまったため、自分の歩数の偶奇が鬼のそれと異なってしまった結果、鬼に捕まってしまったのだった。


休み時間は終わり、鬼ごっこが終了すると、各々は次の授業の場所に向かっていく。自分も演劇鑑賞をするために、この場を離れようとしたところ、眼鏡をかけた小柄な男性がこちらを見ている。

おそらくこの人物はPさんではないかと、口には出さないが思った。彼は演劇の「見られなさ」について語り出す。一体どういうきっかけでこの演劇を観ようと思うに至ったのかを、彼は知りたいようだった。

急に尋ねられて、簡単には答えにくい質問だったが、正直なところ、「関係者が知り合いだったから」ということに尽きると思う。


ふと周りを見ると、あたりは薄暗くなっていて、どこかの洞窟の中にいるようだ。持っていたスマホで周りを照らすと、青白く光る巨大な水晶がいくつも点在しているのが見える。

こういう場所ならば、自然と人はやってくるだろう。眼鏡の彼も同じ意見のようだった。


起床。

日常生活は問題なくやり過ごせている。一番懸念していた洗顔の姿勢も、少しひざを曲げて腰への負担を減らす気持ちでやってみたら、問題なくできた。ただ、まだ疲れやすい感じがあるかもしれない。