F君が行方不明の夢

love-neniye

見知らぬ街の屋外で化粧品を販売する若い女性がいて、なぜか自分に向かって熱心に話しかけてくる。化粧品の路上販売というのは出会ったことがないけれど、こんなにグイグイと来るものなのか。妙に馴れ馴れしいのが少し気に障ったこともあり、彼女のことを「ぶりっ子」と言ってしまった(今思うと適切な表現ではなかったと思う)。

彼女はその言葉に不機嫌になった素振りを見せたが、むしろこちらの罪悪感を逆手に取ったように、さっきよりもさらに熱をあげて化粧品のことを語るようになった。内容はまったく覚えていないけれど、ちゃんと聞いてみると彼女の真剣さが伝わってくるような気がしてきた。


そもそもこの街には行方不明になったF君を探すためにやって来たのだった。手がかりは彼の残したメモだけで、メモの筆跡はF君の妹のものだと言われている。いろいろな街を巡っては、歩いている人に向かってマイクを片手に事情を話す。その内容は思い出せないのだけど、メモにかかれた最後の言葉を話すと、毎回通行人が苦笑するということは覚えている。とくに新しい情報が得られるわけでもなく、人通りの多い街を後にした。

トマトが栽培されている畑の脇道を歩いていると、F君の妹の友人を名乗る女性が話しかけてきた。彼女はF君の妹を探しているそうだ。F君だけでなく妹までも行方がわからないとなれば、かなり事件性が高いのではないか。

一緒にいた彼女の兄を名乗る男性は「あの家族に深入りしないほうがいい」と言う。そういえば、F君には宗教絡みの問題がある可能性が高いように思う。


起床。今日はいくつも夢をみた記憶はなかった。内容についてはなにもピンと来るものがない。たぶんF君が行方不明だとしても探すのは自分ではないと思う。