「いかだ」の効能について

love-neniye

今日は見た夢を思い出せず。見た感覚はあるけれど、クリスマスの朝ということもあり、別のことに意識が行ってしまっていた気がする。


昨日の多面体をポリオミノみたいにつなげたものを3Dプリンタで印刷していたとき、造形の途中で吹っ飛ぶという現象を目撃した。これは床(ビルドプレート)への接着力が弱いということだと理解している。

ビルドプレートに接地しているのは多面体の面の一つの四角形の部分だけだから、全面がべったりとくっついているような図形に比べれば踏ん張りが弱いかもしれない。結果として造形中にノズルが触れたりしたときの力に耐えきれないのだろう。

そういえば印刷に成功したものについても、若干積層のずれがわかるようなスジがある気がする。造形中の揺れの影響と思われる。

実は前日ビルドプレートを食器洗剤で洗っていたが、ハンバーグを焼いた後の油いっぱいのフライパンを洗ったスポンジだったような気がしてきたので、もう1回別のスポンジで念入りに洗い、ビルドプレートを乾かしてから使うことにした。

それから、造形の際のオプションでラフトというものをつくる設定があったので、それを使ってみることにした。ラフトは「いかだ」を意味する英語らしく、これで安定性は増すという。ただこれが「いかだ」だと思うと、そのまますーっと動いてしまいそうな気がして少し不安になる。



結局そんな不安は杞憂で、ラフトを付けてみたら造形の失敗はなかった。ただし造形後にラフトを取り外すと底面がざらざらになり、熱による底面の接着がないため、面としての仕上がりは良いとはいえないので、トレードオフとはいえど悩ましいところ。

思い返してみると、切頂八面体のユニットで似たようなものをつくったときはラフトを付けなくても印刷ミスはなかった気がするんだけど、なんでだろう(そもそもラフトという設定オプションを知らなかったのだけど)。

どちらの多面体も造形のときに接地している面は四角形で、底面とその側面(六角形)のなす角度は45度となっていて同じはずなので、オーバーハングの条件も変わらないと思う。むしろ切稜立方体のほうが四角形の面積は割合として大きい気がする。

違った点といえば、以前の切頂八面体のときは黄色のフィラメント(マットタイプ)で印刷していて、今回は新しく買ったピンク色のフィラメント(マットタイプ)を使っているところと、造形サイズだ。

買ったばかりのフィラメントだからコンディションは良いはず、と思っているのが勘違いなのかもしれない。それに色の成分がフィラメントの性質に与える影響もある気がする。フィラメントではないけれど、昔とある理由でシリコンのゴムボールを買ったときに、自分の買った赤色だけが品質に問題があるみたいなことがあった。当然フィラメントの品質チェックもしているから許容範囲ではあるのかもしれないが、少なからず材料の違いはあるわけで。

造形サイズに関しては、少し大きい多面体をテストで印刷してみたときにも途中で崩壊したので、そんなに影響はないものと思っている。けれど、そのときは中空部分の密度を高い設定にしたので、そういう影響もあるのかもしれない。


3Dデータのモデリングだけじゃなくて、それをどう印刷するかという部分がいろいろとやりようがあるんだな、と改めて思う。設定に関するパラメータが多いから、ついあまり考えずにソフトでいじってしまったりするけど、それがどういう影響を与えるのかについてよくわからない。本当は一つずつ変えて試してみることが大切だろうけど、そこまでするのもなかなか忍耐がいるというかなんというか。

これが「高度な設定」とかになると、さらにわからない。「サポートウォールプルーフ」がマイナスの値になっている意味を理解していない。まあこの設定で印刷に成功したし、これでよかったんだろう、みたいな感じの認識だ。


どうでもいいことだけど、スクリーンショットで撮った画面を改めて見てみると、ファイル名が「18hedoron」なのが気にかかる。hedoronじゃなくてhedronとすべきだとか、あるいは複数形ならhedraじゃないのか、みたいなそういうことが。