早く失敗できる
love-neniye
今日見た夢はなし。
3Dプリンタを相変わらず稼働させてみている。
積層の関係でモデルを45度傾けて印刷するとよいという話があり、それで昔つくってみたMX互換キーキャップの造形をしてみたりもしたが、ステムの部分に難があるなあ、という感じだ。いろいろなコンディションや設定もあるだろうけど、やはり箱みたいな平らな面から造形を開始するものに比べて、「地にあまり足がついていない」モデルは、造形に失敗しやすい。もちろんそういった形をサポートするために、後から除去する支え(これはスライスソフトで生成できる)を一緒に印刷するのだけど、その定着が悪いと、浮いてしまったフィラメントにノズルが当たり、周りを巻き込んで崩壊させていく。
ただ、キーキャップの天面部分は積層の痕がほとんどわからないレベルで、45度傾けた効果を実感できる。天面部分(45度傾ける)とステムの部分(傾けない)を別々につくって、後から組み合わせるという方法もあるのかな、といったところ。しかしステムは力のかかる部分なので壊れやすくなる気もする。まあ、いろいろ試してみるか。遅いほうが丁寧というわけでもないんだろうけど、ノズルの動作速度が変わると前の層をつくってからの時間の経過も変わってくるので、それも影響している気がする。早く次の層を乗せていったほうがいいのか、しっかり固まってから乗せたほうがいいのか、みたいなことなのかどうか。
あと、箱の中での風の当たり具合の強いところと弱いところがある感じがするし、Z軸方向が細かすぎると浮いてしまっているフィラメントがあると引っ掛かりやすくなるんじゃないか、と思ったりもする。このあたりの塩梅がなかなかまだつかめない。
下に敷くビルドプレートにも種類がいくつかあるらしく、定着のよさや素材との相性があるという。何回も使っていると粘着力が弱くなっていくから、たまに中性洗剤で洗ったりするとよいらしい。定着させるためには専用の糊を塗ったりすることもあるというが、使ったことはない(というか、持っていない)。メンテナンスをどういう頻度でやったらいいのかぜんぜんわからない。使い出してからまだ1週間も経ってないけど。
標準に付いていた0.4mmのノズルを今は使っているけど、一応0.2mmのノズルも買っておいてある。これを変えると当然また変わってくる部分もあるだろう。
もともとやりたかった筐体の設計に関して、筐体の嵌め合わせに使われるようなスナップフィットというやつを、構造を雑につくって印刷してみた。出っ張り具合と曲がり具合のバランスだろうけど、爪の部分が簡単に折れてしまった。
バームクーヘンやミルクレープが重なっている層に沿って分解しやすいのと同じで、積層方向に対して垂直な方向から力がかかると折れやすい、という話は読んだりしていたけれど、確かにそれを実感した。こんな風にすぐに失敗できるとというありがたさ。これが今までできなかった、というか二の足を踏んでいたことだった。
PLAという名前のフィラメント素材は、単純にplasticの略称だと思っていたけど、正しくはpolylactic acidの略らしい。