急須の夢
love-neniye
揺れる電車の中のようだけど、普通の客席があったりするわけではなく、あまり見慣れない広いテーブルがある。おそらく食堂車のような車両だろう。テーブルの上の急須に入れてあるお茶を茶わんに注いで飲もうとしているところ。
お茶を口に含むと何か固いつぶのようなものがある感触がした。舌に乗せてみても味はせず、金属の欠片のような食品ではない感じがした。飲み込まずに吐き出してみると、ラーメンぐらいの太さの針金を短く切ったようなものがいくつもあった。なんでこんなものがお茶に入っているのかと不思議に思ったが、そもそもこれはアイデア急須の品評会に出された急須の一つであることを思い出す。茶碗をもう一度見直すと、注がれていたお茶には茶葉は見当たらない。要するに、この急須のポイントは「茶葉は通さないにも関わらず、粒感のあるものを通せる」ところにあるということだ。
仕組みはよくわからないが非常に関心したので、さっきまでの不快感などすっかり忘れて、S君に電話をかけ、すぐここに来るように言った。
起床。針金じゃなくてもいいとは思う。