蚊に刺される夢
love-neniye
なかなか寝つけず、布団から起き上がる。どうも寝る場所が狭いと思っていたら、自分の布団に配偶者が入って来ていたからだった。時刻は朝の4時を過ぎたところだ。どこか別のところで寝ようと、階段を昇って二階に向かう。
二階は昔の実家の二階だった。もともとは六畳和室の二つの部屋が襖で区切られていたが、仕切りの襖を取り外してあったので、全体としては比率が1:2の長細い12畳の和室になっている。
和室にはブラウン管の厚みのあるテレビとVHSのビデオデッキ、それにビデオテープが散乱していた。開いたまま置かれていたA4ノートには、テレビとビデオデッキをケーブルでつないだような絵が書いてあった。おそらく父が昔のビデオテープを整理するために、テープの内容を確認している途中だったのだろう。実際にはビデオデッキもビデオテープも、とうの昔に処分してしまったので、懐かしく思う。
部屋の構造を改めて見てみると、西側以外の三方には全て窓がある。今ではこういう設計は珍しい気がする。窓が多いと、強度的にも断熱的にもデメリットも多いからだ。昔は建築基準法が厳しくなかったのだろうけど、もしかすると家が建てられてた当時、いかに窓を多くして光を取り入れるかが競われていたのかもしれない。
北側と南側の窓は、網戸もなく開けっぱなしになっていた。真夏だったら開けっぱなしでいいというわけでもないが、今はもう夜になれば寒い季節だろうに。「なんでちゃんと閉めないかなあ」と少しイライラする。母が気付いて父が怒られる姿がありありと想像できる。
南側の窓を閉めようとしたとき、周囲にたくさんの蚊がいることに気付いた。窓から入ってきたのだろう。確かにこちらの窓の外には栗の木など植物も多いため、虫がいてもおかしくはない。下半身には下着だけを着用していため、すねや太ももに直接、蚊が止まっている。止まっている蚊を急いで手で叩くが、蚊は次々とやってきて減る気配がない。
起床。昨晩は変な時間にうっかり寝てしまったので、寝つきが悪かった。その事実が夢の中で出てきたので少し混乱した。寝る場所が狭くなっていたのは事実だ。