操作できないスマホの夢

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目覚めると、畳の上の布団で寝ていた。確かにいつも和室で寝ているのだけど、今いる部屋は掛け軸が飾られているような場所があったり、欄間みたいなのもあったりして、格式が高く感じられる。

ちょっと違和感を覚えつつも、部屋には朝日が入って来ていて、だんだんと明るくなってきているのがわかる。まだ寝たいような気持ちがあるが、今寝てしまったら寝坊をしそうな気もするので、起きておくか、とか思ったりしている。

布団の近くの畳の上にiPhoneらしきものが置いてあった。ふだん自分が使っているiPhone 11 Pro(ミッドナイトグリーン)だろうと思ったら、なんか縁がそれよりも角張っているので、最近に出た機種なのかな、と思った。

新しいiPhoneらしきものの画面を触ると、何かの動画が再生された。その内容がなんだったか思い出せないのだけど、思ったより大きめの音が流れ出したので、となりの部屋で寝ている子やワイフが起きてきてしまう、と思い音量を下げようとした。しかし、新しいiPhoneらしきものの側面にあるボタンを押しても、なんの変化もない。だから動画の再生自体を停めようと思い画面をタッチするが、再生とか一時停止のマークとかも出ず、何の変化もない。

側面にあるボタンの長押しをして、電源を切ろうとするがなんの反応もない。困った。


起床。

実際にアラーム音とかが鳴っていたわけではなかった。けど、確かにiPhoneを消音モードにして寝なかったので、その点については関連している気はする。

観測する者と観測される者の関係について、「観測することが、観測される者に影響を与える」ということが——不確定性原理のように——あるように思う。このとき「(ずっと)観測する者でありたい」という気持ちが満たされるためには、観測されていると認識されないほうがよかったりするのだろうか。とか思ったりした。