自称体育教師とヘビの夢

love-neniye

父親と二人で最寄りの駅までの道を歩いていると、後ろから声をかけられた。声の主は、年齢は50代くらいの男性だった。見た目にもかなり鍛えた体をしているとわかる。近くの中学校で体育教師をしているとのことだったが、本当にそうなのかはわからない。彼は「太ももを触ってくれ」と言ってきた。我々にとってのこの男性の位置づけが「自称体育教師」に留まっていることを、彼自身が感じたのかもしれない。体育教師であることの材料のひとつとして、太ももの頑健さを提示したかったのだろう。父が自称体育教師の太ももを触ると、太ももの肉に指が沈まないほどガッチガチなことがわかった。しかし、体を鍛えていることは確からしいが、だからといって体育教師であることにはならない。

自称体育教師は、このあたりの川について尋ねてきた。基本的には川は遊泳禁止になっているが、実際生徒たちが川で遊んでいるので、その危険性を地元の人に聞き回っているとのことだった。とくに、急に深くなるような場所がどのへんにあるのかといった具体的な話を聞きたいみたいだった。とはいっても、久しく川に入ったことはなかったので、昔のことを思い出しながら、あのあたりは危なかったとか、わかる範囲で答えたりしていた。

最寄りの駅に向かって歩いてたはずだったが、目の前には川が広がっている。川の水面に、1匹のヘビが泳いでいるのが見えた。しかも脱皮をしている途中で、白い抜け殻が一緒にくっついている。思わず「あ、海ヘビだ」と声に出てしまったが、ただしくは川ヘビ、いや普通のヘビだな、と思い直す。


起床。ヘビは昔から信仰の対象になったりしているけれど、実際に急に出てくるとたしかに神秘的な感じがある。過去に中学の音楽教師が出てくる夢を見たけれど、今回の体育教師は面識がなかった。