手袋を取りに家に戻る夢
love-neniye
今日も外は快晴で、時間帯はちょうど昼前ぐらいだろうか、かなり強い日差しだ。イオンみたいな、大きな商業施設の入り口から出て、これから車に乗ろうとしたところで、ポケットに手袋が入っていないことに気付く。家まで戻ってに取りに行かなくてはならない。自分の住まいは、このイオンみたいな商業施設が併設された建物の5Fにあるため、そこまで戻る必要がある。大規模な施設なので、当然エレベーターやエスカレーターもあるはずだが、結局急いでいるときは階段のほうが早い、という思い込みがあり、階段を走って上っていく。
施設内にはドラッグストアが3Fと4Fにテナントとして入っていて、4Fから上に行く階段に向かうためには、ドラッグストア店内を通る必要がある。4Fの店内を通っていると、ドラッグストアのオーナーの女性(店長ではない)に呼び止められた。「この商品、下の店より1円でも安ければ買うかね?」と言って差し出されたのはピンク色の液体の入った美容液のようなものだった。あいにく自分はその商品を知らないこともあり、何よりも急いでいたので「買わないと思います」と即答した。5Fに上がると休日か祝日のように人がたくさんいて混雑している。その人の流れを遡るようにして、自宅の玄関ドアに辿り着く。玄関を開けると、ちょうど配偶者と子も出かけるところだったようだ。
と思ったら、先客がいたことに気付く。さっきのドラッグストアのオーナー女性だ。やや色黒の褐色の肌。年齢は50代60くらいだろうか。さきほどは急いでいたのでそっけない答えですみません、と挨拶をしつつ、どんな用件で家に来たのかを尋ねると、実は店を閉めようかと思っているとのこと。そのため、近所にあいさつ回りをしているという。このオーナー女性がどのくらいこの町で店を経営していたのかはわからないが、少なくとも自分が暮らしているよりは長いと思われる。
去り際にオーナー女性はこう言っていた。「この町はちょっとおかしいよ」確かに駅前の開発を進めるといいながら、なかなか進んでいないとか、思い当たるところはある。「でもね、それを口に出しちゃいけないよ」町を知り尽くしているであろう女性は、私たちにそうアドバイスしてくれた。
起床。いろいろと突っ込みどころはあるが、そもそもこんな場所に住んでいない、というのが一番最初に感じたことだ。
「この町はちょっとおかしい」というのを堂々と否定もできないかもしれない、とも思う。