塔にいる夢

love-neniye

高さのある構造物の中にいる。ただし、近代的なビルという感じではない。建物のすべてが壁で囲まれておらず、半分くらいはオープンになっている。4階くらいの高さにいるのがわかる。壁が壊れているのは設計なのか、劣化なのか、ぱっと見では判断がつかない。もとからあった遺跡をリフォームした、と言われたらそんな気もするし、そういう意匠だと言われればそうかと納得できるような気もする。この建物がいったい何なのかと問われれば、雰囲気としては「塔」という感じがしっくりくる。ここで何かの会合があるということで、そのために移動している途中なのだが、自分以外に誰もおらず、人の気配がない。「クマに注意」という警告はされているので、現状まったくの廃虚ではないが野生動物が住み着いたりしているのかもしれない。階段やエレベーター(エスカレーター)はなく、上下の移動はなだらかな坂道を使う。基本的には上のフロアに向かっているが、下っているような気もしてくる。


起床。今まであまりちゃんと「塔」について考えたことがなかったかもしれない。塔って多義的というか、曖昧なところがある。タワーマンションを「塔マン」と言ったりはしない感じはわかる気がする。なんとなく「何かの目的があって建てられた高さのある建造物」が塔のように思えるんだけど、人が住む感じではないというか。昔だったら監視塔とかの役割があったのかもしれないけど、今はそういう目的の塔ってあまりなくて、たぶん電波塔とかくらいなのかな。だから塔というと現実にあるものよりも、RPGとかのゲームに出てくるダンジョンというイメージの方が強いかもしれない。そういえばジョジョの奇妙な冒険では鉄塔に住んでるキャラがいたけど、やはり普通じゃなかったイメージがある。それは「塔に住んでいる」ということから来る違和感もあったんじゃなかろうか。塔という言葉は、もともとは卒塔婆由来だったりするらしいし、宗教的な意味合いが残っている部分はあるかもしれない。